パワプロアプリのイベキャラボーナス「得意練習率UP」の具体的効果やイベキャラの練習出現確率について検証を行いました。評価がピンク時とそうでないときに違いはあるのか?、二刀流キャラとそれ以外のキャラの違い、得意練習2種持ちのメイン練習・サブ練習で違いはあるのか?、など様々検証したので、参考にどうぞ。
目次
システム検証記事集
練習経験点の計算式検証 | イベント発生率検証結果 | 得意練習率UP・選手キャラ練習出現確率検証結果 |
相棒・彼女の練習出現確率検証結果 | ラブパワー継続率検証結果 | 練習後イベの発生回数天井検証結果 |
投手時試合操作アプデ検証結果 | オートデート仕様検証 | - |
今回の検証テーマ
得意練習率UP、練習出現確率の具体的数値を調査
イベキャラボーナス「得意練習率UP」やキャラの練習出現確率はサクセスをする上で非常に重要な要素となっているが、その素性は明らかになっていない。
そこで今回、「得意練習率UPが具体的にどれぐらい作用しているか?」「キャラの練習出現確率はどれぐらいなのか?」「それらはキャラ種や得意練習によって数値が変わるのか?」について詳しく検証してみることに。
今回検証することと検証前の仮説
検証すること | 仮説 |
---|---|
①評価がピンク時とピンク未満時で得意練習出現率に差はあるのか? | 評価がピンクになると得意練習出現率が上がる |
②二刀流キャラとそれ以外のキャラで得意練習出現率に差はあるのか? | 二刀流キャラは通常キャラと比べて得意練習出現率が低い(裏で投手練or野手練に行ってる) |
③得意練習率UPの効果は具体的にどれぐらいあるのか? | - |
④得意練習2種キャラのメイン得意練習とサブ得意練習で差はあるのか? | サブ得意練習には得意練習率UPがかからない |
⑤野手の守備メンタル出現率は他4種と変わりあるのか? | 投手同様、野手も守備メンタル出現確率が低くなっている(投手も参加するため) |
⑥投手と野手、得意練習出現率にどれぐらいの差があるのか? | 投手は守備・メンタルの練習出現確率が極端に低くなる分、守備メンタル以外の得意練習出現率がかなり高くなる |
⑦投手の守備メンタル出現率は具体的にどれぐらい落ちるのか? | ざっくり1/3ぐらい? |
全項目共通の検証方法
ミニバトルサクセスを使って検証
検証はミニバトルのサクセス勝負-アスレテース高校(野手)or戦国高校(投手)を用いて行う。
パワストーン消費の必要が無く、試合もカットされて時間短縮できるため、都合が良い。
各検証の取得サンプル数は918
サクセス1周で306(51ターン×6キャラ)のサンプルを得られるため、各検証サクセスを3周して計918のサンプルを揃えることにする(一部例外あり)。
なお、サンプルの種類は基本的に「得意練習」「不得意練習」「出現無し」の3種類となる(一部追加要素あり)。
細かい点は各検証毎に記載
各検証それぞれ細かい検証方法は変わるので、その点に関しては各検証毎に記載していく。
それでは早速、検証と検証結果の解説に入る。
①評価がピンク時とピンク未満時で得意練習出現率に差はあるのか?
検証前の仮説
キャラの評価がピンクになると得意練習出現率が上がる。
個別の検証方法
得意練習率10%の単練野手キャラ6人で編成し、評価ピンクの場合と評価オレンジの場合とで差があるのか確かめる。
ただし、評価ピンクの方に関しては評価を上げるターンが必要となるため、150ターンほどサンプル数が少なくなる。
検証デッキ
検証結果
ピンク (タッグ可能) | 得意練習121、他練習572、出現なし75(母数768) 121÷(768-75)=0.1746 →得意練習出現率17.46% |
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オレンジ (タッグ不可) | 得意練習158、他練習674、出現なし86 158÷(918-86)=0.1899 →得意練習出現率18.99% |
差異は約1.5%で誤差の範囲内?
オレンジの方が高くなってしまっていることからも、ピンクとオレンジで差は無いと判断。
②二刀流キャラとそれ以外のキャラで得意練習率に差はあるのか?
検証前の仮説
二刀流キャラは通常キャラと比べて得意練習出現率が低い(裏で投手練or野手練に行っている)。
個別の検証方法
得意練習率10%の二刀流キャラ6人で編成し、検証①のデータと差があるのか野手育成で確かめる。
検証デッキ
検証結果
二刀流キャラ | 得意練習153、他練習656、出現なし109 153÷(918-109)=0.1891 →得意練習出現率18.91% |
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通常キャラ (①のデータ) | 得意練習158、他練習674、出現なし86 158÷(918-86)=0.1899 →得意練習出現率18.99% |
得意練習出現率にほぼ差はなさそうだが、練習出現無しの回数が通常キャラ、以降の検証の数値と比べて20前後少なくなっているのが目についた。
検証前での仮説「二刀流キャラは通常キャラと比べて得意練習出現率が低い(裏で投手練or野手練に行っている)」は、断片的に当たっているのかもしれない。
③得意練習率UPの効果は具体的にどれぐらいあるのか?
個別の検証方法
単練野手キャラで統一し、得意練習率UP0%(無し)、10%、30%の得意練習出現率を調査・比較する。
なお、10%に関しては検証①で既に出ているのでデータを流用する。
0%に関しては検証⑤に流用する。
検証デッキ
得意練習率UP0%
得意練習率UP30%
検証結果
0% | 得意練習128、他練習702、出現なし88 128÷(918-88)=0.1542 →得意練習出現率15.42% |
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10% (①データ) | 得意練習158、他練習674、出現なし86 158÷(918-86)=0.1899 →得意練習出現率18.99% |
30% | 得意練習169、他練習688、出現なし61 169÷(918-61)=0.1971 →得意練習出現率19.71% |
得意練習率UP30%は約20%(5回に1回)の得意練習出現率になるという結果に。
0%→30%では約5%の差異。5%でも、毎ターン5%変わるとなると結構変わってくる...?
④得意練習2種キャラのメイン得意練習とサブ得意練習で差はあるのか?
検証前の仮説
得意練習2種キャラのサブ得意練習には得意練習率UPがかからない。
個別の検証方法
得意練習率UP15%の得意練習2種野手キャラ6人で編成し、メイン練習とサブ練習で差があるのか確かめる。
検証デッキ
検証結果
メイン得意練習 出現回数 | 152/839(18.11%) |
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サブ得意練習 出現回数 | 149/839(17.75%) |
サブ得意練習の方が若干少なくなっているものの、誤差の範囲内と言って良さそう。
よって、メイン・サブでの得意練習出現率の差は無いと判断。
⑤野手の守備メンタル出現率は他4種と変わりあるのか?
検証前の仮説
投手同様、野手も守備メンタル出現確率が低くなっている(投手も出現するため)。
個別の検証方法
得意練習率0%の野手単練キャラ6人で、守備・メンタル・その他(打撃,筋力,走塁,肩力)の項目で集計。
データは③の得意練習率UP0%のものを流用。
検証デッキ
検証結果
守備133、メンタル132、その他565、出現なし88。
その他4種は1つあたり141(565÷4)とした上で計算。
野手守備 | 133÷(918-88)=0.1602 →出現率16.02% |
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野手メンタル | 132÷(918-88)=0.1590 →出現率15.9% |
野手その他4種 | 141÷(918-88)=0.1698 →出現率16.98% |
守備・メンタルとその他の差異は1%。誤差の範囲内と判断して良さそう。
よって、野手に関しては守備・メンタルの練習出現率が低い、ということは無さそう。
⑥投手と野手、得意練習出現率にどれぐらいの差があるのか?
検証前の仮説
投手は守備・メンタルの練習出現確率が極端に低くなる分、守備メンタル以外の得意練習出現率がかなり高くなる。
個別の検証方法
投手デッキ・野手デッキそれぞれ得意練習率UP0%、10%の単練キャラ6人で調査・集計。
なお、野手得意練習率UP0%のデータは検証③、野手得意練習率UP10%のデータは検証①のものを流用する。
検証デッキ
投手・得意練習率UP0%
投手・得意練習率UP10%
検証結果
投手0% | 得意練習160、他練習669、出現なし89 160÷(918-89)=0.1930 →得意練習出現率19.3% |
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投手10% | 得意練習177、他練習654、出現なし87 177÷(918-87)=0.2129 →得意練習出現率21.29% |
野手0% (検証③より) | 得意練習128、他練習702、出現なし88 128÷(918-88)=0.1542 →得意練習出現率15.42% |
野手10% (検証①より) | 得意練習158、他練習674、出現なし86 158÷(918-86)=0.1899 →得意練習出現率18.99% |
投手の方が野手より3〜4%ほど得意練習出現確率が高いという結果に。
もっと差があるかと思っていたが、劇的な差では無かった。
⑦投手の守備メンタル出現率は具体的にどれぐらい落ちるのか?
個別の検証方法
検証⑥の0%の時に守備とメンタルの出現率についても集計し、検証を同時に行う。
検証デッキ
検証結果
守備85、メンタル80、その他664、出現なし89。
その他4種は1つあたり166(664÷4)とした上で計算。
投手守備 | 85÷(918-89)=0.1025 →出現率10.25% |
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投手メンタル | 80÷(918-89)=0.0965 →出現率9.65% |
投手その他 | 166÷(918-89)=0.2002 →出現率20.02% |
投手時の守備・メンタルは他の4練習に比べて出現率が約半分、という結果に。
投手の得意練習守備・メンタルのキツさを再実感。
まとめ・サクセスに活かせること
得意練習率UPなし→30%はさすがにかなり変わる(検証③)
0% | 得意練習128、他練習702、出現なし88 128÷(918-88)=0.1542 →得意練習出現率15.42% |
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10% (①データ) | 得意練習158、他練習674、出現なし86 158÷(918-86)=0.1899 →得意練習出現率18.99% |
30% | 得意練習169、他練習688、出現なし61 169÷(918-61)=0.1971 →得意練習出現率19.71% |
得意練習率UPなしと30%では、毎ターンの得意練習出現率が約5%変わるという結果になった。
5%というと少ないように見えるが、毎ターン5%となるとサクセス全体ではだいぶ変わってくるので、やはり得意練習率UP30%はかなり強力であることを実感。
一方、0%と10%ではそこまで差が無いので、0%でもコツイベ率UPなどのそのサクセスに刺さったボーナスや、取れる金特の査定がかなり高いなどのアドバンテージがある場合は、そちらのキャラを使うという判断をしても良いのかもしれない。
メイン得意練習の種類が微妙でもそこまで気にしなくて良い(検証④)
メイン得意練習 出現回数 | 152/839(18.11%) |
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サブ得意練習 出現回数 | 149/839(17.75%) |
得意練習率UPはメイン得意練習だけでなく、メイン・サブ両方にしっかりかかっていることが分かった。
なので直近でいうと、誓いスバルのようにメインがメンタル・サブが変化球という場合でも、変化球の方はタッグが全然起きないということは無いので、そこまでネックとはならない。
投手の方が得意練習率UPの価値が高い(検証⑥)
投手0% | 得意練習160、他練習669、出現なし89 160÷(918-89)=0.1930 →得意練習出現率19.3% |
---|---|
投手10% | 得意練習177、他練習654、出現なし87 177÷(918-87)=0.2129 →得意練習出現率21.29% |
野手0% (検証③より) | 得意練習128、他練習702、出現なし88 128÷(918-88)=0.1542 →得意練習出現率15.42% |
野手10% (検証①より) | 得意練習158、他練習674、出現なし86 158÷(918-86)=0.1899 →得意練習出現率18.99% |
投手時は守備・メンタル練習への出現確認が低くなっている関係上、野手よりも得意練習出現確率が3%〜4%ほど高くなっている。
なので、投手の方が得意練習率UPの価値が高い、ということが言えるだろう。
高校のギミックの関係ももちろんあるが、投手は球速固めor変化固めが最終的な最適解となるパターンが多いのは、このためだと思う。
投手の得意練習守備メンタルはやはりキツい(検証⑦)
投手守備 | 85÷(918-89)=0.1025 →出現率10.25% |
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投手メンタル | 80÷(918-89)=0.0965 →出現率9.65% |
投手その他 | 166÷(918-89)=0.2002 →出現率20.02% |
投手育成時の守備・メンタル練習出現率は他の4練習に比べて半分しかない、ということが明らかになった。
仕様上、投手育成時の得意練習守備・メンタル投手キャラ、得意練習守備・メンタル野手キャラの起用はやはりきつい、ということは改めて覚えておいてほしい。
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